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Streaming Systems 輪読会 - 第11回 (2022/11/28 19:00〜)
発表者
- 中谷 翔 ( @laysakura で Twitter やら GitHub やら )
- 🚗の会社でデータベース・ストリーム処理・ETLあたりの研究開発
- 車載機とかIoT機器で動くストリーム処理系 SpringQL 作ってる
What / Where / When / How idiom 再掲
Looking Backward: Stream and Table Biases (p.214)
- ストリーミングSQLを実現するということは、
- 元々 what を表現する能力のあるSQLに対し、
- Where / When / How というBeam固有の(すなわち現代的なストリーム処理のパラダイム固有の)意味論をどうアドオンしていくかということ
- Chapter6で、ストリームとテーブルの関係性(一般ストリーム・テーブル相対論)を見た
- 普通のSQLはテーブルへの操作
- Beam ModelとSQLの関係性を見ていくに当たり、ストリームとテーブルの関係性に再訪する
- その過程で、Beam modelがストリームに寄っている(バイアスがかかっている)ことと、SQLがテーブルに寄っていることを明らかにする
The Beam Model: A Stream-Biased Approach (p.214-217)
Chap.6でストリームとテーブルの関係性の話をしているときに、あるBeamコードがどのような論理実行計画・物理実行計画に落とし込まれるかを見た。
↓はそれを並べて対応関係を描いたもの。

左が論理、右が物理。
注目すべきなのは、「論理実行計画単位の入出力は全てストリーム」ということ。
つまり、テーブルは物理実行計画にしか出てこない。この意味でBeam Modelはstream-biased。